1年で夜逃げする、高級マンションの人間の末路--家の競売公告ーーその共通するクズな性格(最終回)
ドーベルマン飛び掛かり事件の、その後の顛末は知らない。
管理会社の担当者がうまく対応してくれたのではなかろうか。
往々にしてこの様なトラブルは、顧客に遠慮して現場の人間が、一方的に悪者にされることが多い。
このケースはマンションの住人ではない、隣家のクレームだつたので、対応に忖度の必要はなかつたかもしれない。
だが私はこの時の担当者には、退職した今でも、公平に判断してくれたと感謝している。
それにしても、休日には高級なロードレーサーにまたがり、鮮やかなスパッツに、サイクリングヘルメットをかぶつた隣家の主人が、あそこまで自己主張の強い、自己中とは考えなかつた。
少し格好をつけてはいるが、(関西では、ええ格好しいというが),遠目には申し分のない、スマートな紳士に見えていたものである。
この事件から数か月後、いつもの夜間巡回時に、ドーベルマンのいた隣家に、人影が見えないのに気付いた。
外からも見える部屋に電気(明かり)がついてないのだ。よく見ると、2階に通じる階段の入り口シャツターに、1枚の張り紙があつた。
手持ちの懐中電灯で照らしてみると、この家が「競売物件」になつたとの、裁判所からの公告だつた。
どのような理由で競売されるのか、知る由もなかつたが、この家の住人はすでに出た後だつた。
5~6ケ月もの長い期間、競売公告は張り出されていたが、いつの間にか取り外されていた。競売が成立して買主が決まつたのだろう。
「証券会社を首になつた男」「夜逃げ同然にマンションを出たパーテイ夫婦」「競売にかけられた家の夫婦」それぞれに直接の原因はあるだろう。
しかし人格的というか、人間性には共通するものがある。
現実とかけ離れた虚栄心にみちた生活、他人の迷惑顧みずな自己主張の強い性格、立場を利用して、相手の弱みを責める狡猾な性格など、他にも色々読み解くことができると思う。
このブログで、今回のテーマは終わりですが、賢明な皆さまは3つのケースを読んで、共通するものを、見出して頂けたのではないかと思います。
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